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産婦人科&保育園がない

2022/05/01

私が住んでる町(自治体)には産婦人科が無い。

産む人は町の外の病院で産むという選択肢しかない。
私が生まれた頃はまだ産婦人科があった。おそらくほとんどがそこで産んでいたが、色々マズイ事もあったようで潰れてしまった。

地方の産婦人科病院はそんな感じで『産む場所が無い』
それでも、私が住んでる場所はまだマシな方なのだろうと思う。
住んでる町にはないが、すぐ隣の市町村にはあるし、距離的にもそこまで遠いわけではない。

ちょっと調べると、地方は本当に悲惨らしい。特に北海道の大変さを書いた記事が載っていた。
少子化少子化と叫ばれて、『女性に産め』とまでいう人間までいるが、そもそも

『産む場所が無い』と気が付いている人はいるのだろうか?
それとも、『女性に産め』と言ってるわけではなく、「地方の女性は諦めろ(もしくは、自力で頑張れ)」「都会の女性は産め」という事なのだろうか?


『保育園、落ちた』で保育園などの施設が足りない事が判明して、「待機児童」とまで言われるようになったが、
地方はすでに「産婦人科なし」「保育園なし」状態の場所もある。

保育園なしというのは、本当にないわけではない。
車で片道40分以上の場所にある保育園が「一番近い保育園だった」というのを新聞記事で読んだ。
近くの保育園は軒並み閉鎖されて、そこしかなかったのだそうだ。
片道40分以上……未就学児にとっても親にとっても大変な長さだ。
それでも、そこに入れたのだから「待機児童」にはカウントされない。
なんとも妙な話だ。

私の通った保育園も園児数の減少に伴って統合される。
少し寂しくもあるが、それが時代の流れだと思うと逆らうことは出来ないのだなと思う。
残る保育園は中心部にあるものしかない。それ以外は淘汰されるという未来図しか描けない。


取り上げられるのは『都会(もしくはそれなりに、人口数のある場所)』の話であって、
地方はその先を走ってる。
「落ちた」なんてものではない。「遠くても、そこしかない」
存在しないのだから、遠くに存在する保育園に子供を預けるしかないのだ。