編集

自然が良いところ…だけど、欲しいのは。

2022/05/01

たぶん、地方の殆どには『自然いっぱいの環境』が広がっていると思う。
そして大半の人が『自然がある事が良い事』みたいなことを言う。

けれども、欲しいのは『子供が遊ぶ場所(遊園地・テーマパークなど)』

という記事を見た。


自然が良いところだと言いながら、欲しいものはそれではない。
……誰も自然の中の遊びを教えないのだから、当然かもしれない。
別に山の中で遊ぶことを推奨してるわけではない。
田んぼの中でだって遊べると言いたいだけ。
たぶん都会だって、探せば自然が残る場所はあると思う。以前都会の中でザリガニ釣りをする子供たちが映っていた。
自然=田舎ではないのだと目からうろこが落ちた。


もちろん、『場所による』のは判る。
判るが、子供が遊ぶ場所=公園・遊園地・児童館・テーマパークなどしかないと思ってしまうのは寂しい。

公園で夏にセミの抜け殻を探したことがある。
意外とたくさんあって、楽しいのだが、公園の子供たちは誰もセミの抜け殻を探したりはしない。
いや。存在さえ知らないのかもしれない。
皆、遊具で遊んでいた。


自然が沢山あって良い……というのは、その通り『自然が沢山あって落ち着く』だけであって、その中に遊びがある事を知らない親が増えたのだと思う。
だから、『子供の遊び場』を欲しがる。本当は『子供の遊び場』ではなくて、『大人が望む子供の遊び場』
既製品の遊びしか知らないから、自然が沢山あってよい……けれど、そこで遊べるなんて思えない。

いや。そうではなくて、『自然が沢山あるのはいい事』が、『自然は汚い・危ない』という意識もあるかもしれない。
泥遊びなんて服が汚れる。
虫を触るなんて汚い。
それは『自然があって良い場所』のではなくて、『自然がある事がいい事だと思いこんでいる』だけでしかない。

自然が苦手な人もいるし、無理に『自然がいい』と思わなくていい。


ただ「自然が良い」と少しでも思うのなら、その中での遊びも少し考えてみてほしいとも思う。