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コロナと差別

2022/05/02

とうとう、私が住む県でも感染者が出た。
ツイッターを見ていると、個人特定しようとしている人がいるらしい。


が、おそらく『ご近所さん』はすでに、知ってると思うし、『特定』出来る人達はいると思う。
大学名と今年卒業のお嬢さん……情報はそれだけで十分。

それだけで『どこどこのだれだれさんのお嬢さんでしょ』という特定が出来てしまうのが田舎だと思う。
下手をすると、同じ条件の全く別人と言う可能性もあるが、すでに『大学』が集団感染の渦になってるので、当たらずも遠からずという話でしかないような気もする。



差別はいけないとは思う。

思うが、田舎に住んでいると『そんなの当然』という刀を振り回して、『差別』が行われる。
差別してる人達はそれを『差別』とは思わない。『当然』の事として、行う。

コロナにかかった人が特定されて、その家族・親族に白い目が向けられる。
コロナ判明した日から、買い物になんて行けない。
同居家族なら、隔離期間になり、外へはあまりでないかも知れないが、2週間も食料がもつとは思えない。
買い物に行こうものなら、皆がさっとその場から立ち去り、レジの人は引きつった気持ちで対応するか、下手をしたら新人にレジを替わってという人もいるかもしれない。
断り切れない新人が最終的に対応する……みたいな。


仮に誰か知り合いが『買い物』に行ってくれたとして、感染者の家の前にいたというだけで『噂』の的だと思う。


さらに、別居の親族家族も同じ目に合う。
感染期間は一度も会ってなく、感染の危険性がゼロでも、親族と言うだけで、噂の的。
下手をすると、ご近所さんから避けられる。

ついでに、感染家族の職場の同僚たちも同罪……みたいな。広げるときりがなくなる。
きりがなくなるが『感染者の周辺のさらに周辺』は戦々恐々だろうなと思う。


感染して怖いのは死ではない。
差別だ。特に、田舎ではそれが顕著に出る。


ついでにコロナが一段落しても、ご近所さんからチクチクと言われる可能性はある。

若者たちよ『田舎に帰る』とはそーいうことだ。
コロナはあなた一人の問題ではない。祖父母が死ぬという話でもない。
家族がその地域で生きられなくなるという話だ。

……と伝えたくなる。


が、場所にもよるので、一概には言えない。
ここに書いたのも『最悪の例の一例』でしかないので、こんなひどい事になるわけないじゃん。という批判はあるだろうなと思う。


ツイッターを見てると『コロナ 村八分』みたいなものが検索に出てるらしい。
さすがに村八分は無いような気がするが、家族への視線は冷たいだろうな。


隔離中(感染疑惑期間)は回覧板は回って来ない……ような気がする。
回覧板を回す地域なのかどうかはわからないけど。




駅前マンションに住んでたら、こんな差別は絶対にないと思う。
新しいしオシャレだし、他人に関心なさそうなイメージ。そもそも、特定もされないようなイメージがある……。以前駅前に住んでいるというお婆さんが真っ赤な爪で『うちの近所はうるさくないのよ。人に関心が無いから』と言っていた。
おかげで駅前のイメージは私の中でそうなっている。