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乳児遺棄事件に思う事

2022/05/03

最近、ちらほらと乳児遺棄事件を目にする。

ベトナム人技能実習生が部屋で死産した子供を箱に入れた事件
タイ人が民泊マンションに子供を遺棄した事件
上京してきた大学生が公園に産まれたばかりの子供を埋めてしまった事件

冷蔵庫に流産した子を入れていた夫婦の事件

夫婦の事件は珍しく『父親もいる』と思ってしまった。
乳児遺棄事件の殆どは、父親不在で母親だけが逮捕される。


確かに、子供を殺したことは罪だと思う。
でも、そこには妊娠を誰にも相談できない社会が横たわっている。
そして無関心の世界が広がっている。

少子化だと騒ぎながら、その責任は『女(母親)』にだけ押し付けられる。
子供を産みやすい社会でもなければ、育てやすい社会でもない。
全ては『母親なのだから』という一言で終わる。

殺してしまうくらいなら、『赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)』へ……と思うが、日本で唯一熊本にしかない事を考えると、そこまで行く交通費もろもろがある余裕があったら殺してないなと思ってしまう。


正直私は、赤ちゃんポストがもう少し増えるかもと期待していた。が、開始から10年以上経っても増えていない。(調べたら、熊本の病院の前に群馬で赤ちゃんポストのようなものが存在していたらしい)
出自を知る権利に配慮して、作る事が難しいらしいが、親を知る権利の前に生存権を守ってあげてほしいと思う。

そして、乳児遺棄事件のニュースには妊娠で困っている人たちが相談できる電話番号や場所を書いて欲しい。自殺には自殺相談の番号が書かれていたりするんだから、乳児遺棄にも同じように書いて欲しい。特に出産後すぐの遺棄は明らかに『訳あり』なのだから、同じように苦しんでいる人たちに向けて事件になる前に相談先を周知させる方がいいと思う。

そんなわけで、軽く調べた結果の妊娠SOS相談窓口↓


ネットで調べれば、すぐわかるではなくて、記事に書く事で困ってる人に届けるやり方の方が、効率的だと思うんだけどな。