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表現の不自由展に思う事……。

2022/05/02

表現の不自由展の話をちらほらと耳にした8月。

「平和の少女像」などが展示してあったらしい。
それに対する批判が酷くなって展示中止になったという。
思い出したのが約10年前の『ピカドン』飛行だった。(調べたら約10年前だった……ちょっとびっくり)

広島の空に飛行機で『ピカッ』という文字を描いて芸術を表現したという事件だった。

「あれは芸術ではない」という意見が大半だった。
確かに原爆の記憶を生々しく持つ人達や話を聞いている人達にとっては、唐突に目の前に突きつけられた『あの日』でしかない。
誰の目にも触れる様な場所(空)に、唐突に『ピカッ』という『あの日』を思い出させるものが登場する。
芸術などではなく、暴力にも等しいと私も思った。

対して、『表現の不自由展』は調べてみると、かなりの配慮がなされていたらしい。
ちゃんと『こんなものが展示されているので、嫌な人は見ないように』という注意事項があり、展示スペースとしては隔離された状態で『不意に目の前に現れる』というものでもなかったらしい。

内容に関してはそれぞれ個人で思うことがあるものが多い……のだろうなと思うが、
だからこそ、展示中止という方向で『終わり』にしてしまうのはもったいない気がする。

具体的に何が気になっていて、どんなところが嫌なのか、それは何故なのか。
ただ感情先行で『嫌だから嫌』なのであれば、『閲覧することをお勧めしません』としか言えない気がする。
なにせそこは誰もが目にする『空』ではなくて、『展示スペース』というそこに行かなければ見ることもないものなのだから……。


「表現の不自由展」は『不快に思う人もいるが展示する』というものなのだと思う。
それはそれで、そんなスペースも必要だと私は思ってしまう。

但し、誰もが目にする場所(空とか空とか空)ではやめましょうね。という話。
ネット上でもワンクッション置いて、『警告ページ』や『警告文の下の空白スペース』は必要だと思う。
……最近のインターネットでは見かけないケド、綺麗なインターネットになってしまって
『警告文』付というものを、あまりみかけない……ような?