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差別表現と漫画

2022/05/02

ジャンプの女性差別表現云々の話から、戦闘物でも差別表現が無い漫画がある。
みたいなツイッターが流れてて、そこに田村由美さんの漫画と書かれてたのです。
好きな漫画家さんなので、いくつかの作品が自然に浮かびました。


正直、ジャンプのファンではないので、どうでもいいのです。
というか、基本的に私は『物語は楽しければ(好みであれば)いい』
と言いつつも、ちらほら見かける「これってどうなのよ?」という言葉から
「なるほど、これが差別表現になるのか」と思ったりもする。

で、気が付くと同時に、それまで気が付けなかった『差別的な自分』にがっかりもする。
差別に毒されていると、気が付く事すら難しいと実感します。
なので、気が付かない人を責める気もない。





一番わかりやすいのは、ドラ○もんのしずかちゃんの入浴シーン。
……わざわざ必要ないですよね?と書かれていたのを見た時、目から鱗でした。
最近はかなり減ってるらしいですが…言われてみれば確かに。
他にもドラ○もんの紅一点しずかちゃんの扱いは、ちょっとなと思う時があります。
作られた時代を思えば、『当たり前』なのだろうなと思いつつ……今の時代には合わない事がある。


ジャンプだとワン○ースを例に挙げて、「魚人島での魚人差別に対して、抗った」というような話から差別はない。と論じてる人もいた。
奴隷差別を表現してるから、差別には反対の立場だというもの。

いや、ワンピー○も結構つらいものが多いけど。
ワ○ピースは好きだけど、女性の扱いが酷くて辛い。
最近見たアニメでは、サンジ君が女性のみた目でガッカリというシーンがあった。
こーいうキャラなのだけれど、これって今の時代、アウトなんだよ。
個人の好き嫌いは自由。
けれど、相手はあなたの好みに合うように存在してるわけではない。
せめてここに、「それは失礼よ」と突っ込む女性がいたらいいけど、女性キャラも同じくガッカリしているという。

相手の容姿にがっかりするキャラと言えば、クレヨ○しんちゃんのひまわりちゃんもだけど。
これはどう捉えたらいいんだろうか?と、ちょっとモヤッとしている。
あかちゃんなので、嫌なら泣くだけで相手の容姿をなじる言葉は無いんだけど……。
うーん??みたいな。



気が付かなければスルーできるケド、気が付くとモヤッとする。




で、最初の方の田村由美さんの作品は……。
正直、自分の『差別感覚』に自信が無いので、何とも言えない。

ただ、思い出したのは『BASARA』の網走刑務所のシーン。
主人公(男装の女の子)と、アゲハという踊り子(男性)と、アサギ(男性)が刑務所に放り込まれる。
そこは男しかいない刑務所。主人公もアゲハもアサギも綺麗な顔立ちだという事で、囚人たちに目を付けられる。
で、そこに進み出たアゲハが、囚人たちのボスに性的な相手をして、主人公を救うというもの。
BASARAの中で、アゲハは子供の頃からそーいう役目をして来たというキャラ。
BASARAの中では性的被害を受けたのは女性ではなくて、男性だったなぁと思いだした。
女性の被害者も出てくるけど……。
ついでに、アゲハがその被害のために苦しむ姿も伝外には載っている。
男性被害を受ける、そして苦しむという物語は、少ないんじゃないかなと思っている。


「風と木の詩(竹宮惠子)」も男性同士の……だったなぁ。でもあれは、なんかちょっと違う気がする。いろんなものが狂ってたし、男性メインの話だったし。



……なんだか、無駄にいろいろ語ってしまった。


まとまりがないけど、

『差別表現は気が付かなければ、存在しない事になる』

と思っている。
まずは、気が付く……けど、たぶん。『気が付く』事が難しい。