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学校教師と学級崩壊

2022/05/02


小学一年生が、「先生は怖い」と言ってきた。

子供の性質にもよると思うけれども、この子は『怖がり』な方だ。

ただ、子供なので「自分に都合がいい話」もする。



さて、どっちかな……と、ちょっと考える。



自分が叱られたわけではなくて、クラスの子が叱られているのを見て『怖い』と感じたらしい。

「他のクラスの先生の方が、もっと怖かった」とも言っていた。



先生たちが全体的に『厳しめで行く方針』なのかなと、思った。





少し前に『学級崩壊を起こさないために、厳しく子供に接する教師がいる』というのを見かけた。

そんな感じの学校なのかなと思った。



ただ、そこでハタと気が付く。

子供の母親は子供に「先生も間違いを犯すんだよ。いつも、正しいわけじゃないからね」と伝えた……と、少し前に聞いた。

それを聞いた子供は「そうなの??」と驚いていたと。



私は逆に、親が小学一年生の子供にそんな事を言うのに驚いた。

これが、子供の人権を侵されたなどの理由があって、伝えたのならばまだわかる。

だが、この話は唐突に一方的に子供にされた。





私の母は、私の入学式で校長先生からこう言われたそうだ。

「子供の前で、先生の悪口は絶対に言わないでください」

それを聞いた母は『先生の悪口を言う人がいるなんて』と驚いたそうだ。

母にとって教師は絶対だった。良くも悪くも、その感覚は大切だと思う。

もちろん教師も人間だし、間違いもすれば、よろしくない事もする。



けれども、子供は『親が馬鹿にする人間を、馬鹿にする』

子供と教師の信頼を断ち切っているのは、『先生の悪口』をいう親だ。



「先生も間違うし、正しいわけではない」



というのは正しいけれども、まだ善悪の判断が危うく『親の世界が全て』の子供にそれを伝えるのは、

『先生は信用信頼に値しない』と伝えるのに等しい。



そんな親が増えたから、教師側も恐怖で子供を押さえつけるしか出来なくなったのかなと思ったりする。





信用信頼を、関係が築かれる前に親によって断ち切られるなら、教師側は恐怖で抑えるしかない。





ただ、これは『子供側』の話を鵜呑みにした場合であって、状況を見てたら先生は普通に普通の事に対して、叱っているだけなのかもしれない。

それを見て、【叱られ慣れていない子供】が恐怖を感じたという話かもしれない。





子供の話とは別に

『学級崩壊防止のために恐怖で生徒を押さえつける指導法』みたいなのはあるらしい。

良い事とは言えない気がするけれども、教師を馬鹿にする親がいる限り、教師も大変だな……とは思う。