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「彼氏いるの?」と私が聞く理由

2022/05/02

新聞を読んでいると、記者の体験が書いてあった。

男友達に「今、『彼女』いるの?」と聞くと、実は……と話してくれた。
そこで自分が相手を傷つける言葉を言った事に気がついた話。

彼は同性愛者と言う話。

私も以前、職場で何人かの女性に『彼氏いるの?』と聞いたことがある。
目的は一つ。
カミングアウトをしても大丈夫か確かめるため。

「彼氏?いないよー」
と、サラッと返って来た時は、「そうなんだ」と返す。

「……んー。いないかな」
と微妙な空気を纏いながら返って来た時は、「実はね……」と話してみる。

当時は好きな人がいたので、『片想い苦しい』という話をしたいためにカミングアウトをしていた。
カミングアウトはしなくてもそのまま、『片想いの話』として話してもいたのだけれども、そうすると性別がどうしても、引っかかってしまう。

「え?男性だよね?そんな人なの?大丈夫?」

という、何とも微妙な感じになると、「あははっ。ちょっと変わった人なだけで大丈夫」と伝える。
別に性別を言う必要はないだろうし、めんどくさいので言わなかったのだけれども、モヤッとしたものが残る。


これが、カミングアウト後には「そんなタイプが好きなの?」という普通の話になって、モヤッとがない。
ただ、唯一モヤッとしたのは「え?同性が好きなように見えない」と言われたこと。
私はどちらかと言えば、フェミニン(女性らしい女性)だったので、ボーイッシュな人達にはそう言われた。

彼らから見ると、同姓好き=ボーイッシュだったというだけなのだろうけれども、何だかモヤッとした。

LGBTと言う言葉が広がって、差別はダメだと言われるようになっているけれども、
同性愛者の中にも『固定観念』と『思い込み』があって、うっかり差別発言をすることがある。
なので、普通の人達がそんなに身構えて、『差別をしてはいけない』と思う必要もないのでは?と思う。だれでも『うっかり』はある。

必要なのは、知った後でどうするのか。

ついでに私も、『うっかり差別発言』は多々あるので、
反省となるべく減らしていこうという程度の意識で良いのだと思う。

身構えると身体も頭も固くなって、『知識』が入って来なくなるし、『価値観』も固まってしまう。

ゆるゆる程度で理解していきたい。
……ついでに私もLGBTの問題の全てが判っているわけではないので、お勉強中。