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物語と読者

2022/05/02

鬼のお話しが流行っている。
うちでも、ちびっこが好んでる。
びっくりしたのは、まだ3歳の姪っ子がキャラを知ってた事。興味を持ってるという事。
キャラクターのふりかけを渡したところ、気に入ったからと言う事らしい。
もちろん、アニメは見せてない。

子供に人気があるというのは、『アニメ』を見てと思っていたけど、
アニメと言うだけではなくて、『キャラクターのみた目』も重要なんだなと改めて知った。


そんな感じで、人気な鬼のお話しだけれども、私個人としては……面白いとは思えない。
すでに物語は終わっているので、調べれば『ネタバレ』記事もたくさんある。
それで調べれば十分と思う。

アニメのグロ表現はとても好みだし、『鬼』というテーマも好き。
キャラクターも好みだけれども、『物語』はイマイチ。

突貫工事的なものが見え隠れして、楽しくない。
その設定どこに行った?というか、この設定どこから出てきた?
何がどうなってこうなるの?

二次創作をする人間ならば、その隙間を埋めそうだなと思う隙間が沢山ある。

私は二次創作はしないので、その隙間は隙間のまま風通しのいい物語だなと思う。
もちろん、物語は全てを埋める必要はない。
けれども、肝心なところの風通しのいい話になったまま進む。
漫画を読んでないのでちゃんと埋めているのか、アニメだけの話かと思って調べてみたけど、どうやら漫画も隙間風だらけらしい。
もしかしたら、この先作者が『同じ舞台、もしくは設定の別の物語』を書いて、埋める可能性が無いとも言えないケド。

物語を追うとつまらない。

と思っていたのだけれども、とある人がこの作品の感想記事を書いていて、目が覚めた。

その人は私が、『隙間』だと思っている部分に対して、『考察』という穴埋めをしていた。
隙間がある分だけ、その隙間は読者の思惑でいかようにも『埋められる』
十人いれば十人分の『穴埋め方法』があるのかもしれない。

ただ、私はその人のような『考察』は出来ないだろうなと思った。

その人は、パズルのピースをはめる様に物語を追う。
私は、テトリスゲームのように物語を積み上げていく。
終わってしまった物語の隙間を、再びどうこうしようと思う気はない。
穴は穴として、『物語の形』として見てしまう。

穴埋めのピースがやってきてもそれは、『穴』にハマるのではなくて、上に積まれるだけ。
そして、その形を私は愛でる。


でも、他人の考察を読むのは嫌いではないし、『こんな読み方ができる』という発見は楽しいので、これからも人様の考察を読みたいなと思う。