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子どもの性別違和

2022/05/02

批判のつもりはないけれど、もしかしたら批判のように聞こえてしまうかもしれない。






私はずっと『子どもの性別違和』が分からなかった。今も分からない。
ちょっとしたニュースが目に入った。
性別違和を持つ子どもの情報がホームページに載せられていたというニュース。
小学校入学前の子供の話。

その『性別違和』とは何なのか。
自分の身体を具体的に認識して、それとは違う『異性の身体』もしっかりと把握したうえで「自分の身体の性別は違う」と認識することなのか?と考えてしまう。


けど、記事を読むとその『性別違和』は、異性装を好み。体の性別とは違う性の子たちが好むものを好きになっているという事だった。
それならば、大人と社会の問題だなと思った。

姪っ子を見ていると、4歳ぐらいから「性別文化」を把握している。
髪が長ければ、女性。髪が短ければ、男性。
お化粧をするのは女性。髭が生えているのが男性。
スカートをはくのが女性。ズボンは男性。
ピンクを好きなのが女性。青が好きなのが男性。

書きだすだけでもおぞましいが、そう理解して、その型にはまらない人間を『おかしい』と攻撃する。
髭(産毛)のある私は男性になった。
私が女性だと伝えると、「お化粧してないから男性」と言い放つ。

姪っ子のお友達も私を男性と認識しているらしい。
その勝手な決めつけは『失礼』なのだ、という教育はしないんだなと思った。


大人の世界の縮図が子供の世界に反映される。

テレビを見ながら、お化粧をしている男性タレントが出てくると「あの人おかしい」と5歳になった姪っ子は言い始めた。
60代の父と同じ価値観がしっかりと5歳児に受け継がれているのを見て、ため息が出た。


姪っ子を見てると、『性別違和(身体の性別に合った文化に染まれない)』というのは重大な問題になるなと理解できる。

ただ、問題なのは『性別違和』を持つ子供の方ではなくて、それを押し付ける大人と社会の側。
髭のある(産毛が濃い)女性は存在するし、ムダ毛も普通に生えるし、
お化粧もしないし、スカートもはかないし、ピンクなんて気持ち悪い。
髪も出来るだけ短くしたいという女性は存在する。
××ライダーのベルトが欲しいという女の子もいる。
(姪っ子のお友達で、女の子だからそんなのダメと、買ってもらえなかった子がいるらしい)

逆もまたしかり。
お化粧している男性だっている。
フリルとレースが好きな男性もいるし、髪の長い男性もいる。

『体の性別で、勝手に好みを決める』のは、社会の問題で当人の問題ではない……と思う。

その社会が変わってない。変えるには時間がかかるという話なのだけれども。
姪っ子を見てると、令和も昭和の価値観のままかもね。という気分にさせられる。