皇族の一人が結婚に関するバッシングで病名を発表した。
世間のあれこれで病気になった……というのは、過去にもあったような気がするなと思った。
正直、皇族にはそんなに興味がないが連日の報道で嫌でも目にした。
その病名について、ツイッターで「同じ病気の人が誤解される」「あの人はそんな病気ではない。簡単に治ると思われたら困る」というのを見かけた。
私は医者ではないし、その病気について詳しいわけでもない。
けれども、皇族に産まれると言うのは、生まれた時から虐待される事を運命づけられるというのと変わらない気がした。
それは、「親」が行う虐待ではない。
「世間」という得体のしれないものが行う虐待……のような気がする。
新聞とテレビだけの時代ならば、報道機関を抑えればどうにでもなる。個人の井戸端会議の話などが、皇族の耳に入る事もない。
しかし、今はインターネットが存在し個人でバッシングが出来てしまう。それが幾千幾万になれば、病みもするだろう。
と考えると、「病気は嘘」というツイートすら「病気の元」にしか見えなかった。
そもそも、医者でもなければ皇族の人と身近に接しているわけでもない赤の他人が、「病気は嘘」というのはおかしな話である。
病気への偏見と誤解が広まるというのならば、正しい知識を広げていけばいいだけだ。
ただ、言いたくなる気持ちは分からなくもない。
単純に「楽をしているように見える人間がその病気を名乗るな」という気持ちや、「私はその病気になるほど苦しくて辛いんだ」という気持ちが、「病気は嘘」という言葉になったのだろう。
……メンタル系の病名ってなんだか、色々と出てきている(ように見えて)何が本当の病名なのか分からないわーとも思うケド。
とりあえず、ざっくりと「辛い人がいる」という理解で間違いはない気がする。