小説を書きたくなり、書き始めた。
最初は全年齢向けの短編のつもりで書きだした。主人公は10代設定。
それがいつの間にかR15設定だなと思ったのは、暴力表現が多すぎると思ったから。でも、メインはそれじゃない……と思いつつ書き続けた。
完成したものは暴力表現が三分の一を占めるものになっていた。
さすがにこれは色々とアウトなのでR18だなと諦めた。
さらに続けて書いた続編は、ほぼ暴力と性表現で埋め尽くされていて、どう頑張っても成人向けでしか公開できないものが出来上がった。(主人公は成人済み設定)
以前書いた成人向け……のつもりの作品は、自分の中で上手くまとまらず中途半端に断ち切った。
それが、全年齢向けを書くつもりが成人向けになり、書く事にはまっている。
何が違ったのだろうか?
と考えると、『キャラクター』と『設定』が私の好みなのである。
もっといえばそれは、私が高校生くらいの時から考えていたキャラと設定だった。
高校生の私にこの成人向けの作品を差し出せるかと言われたら、「ごめん。無理。もうちょっと大人になってから読んでね」と言うが、私の頭の中では物語のベースが高校の時からあった。
大人になってしまった私は、子供に対して出来ない事や知らなくて良い事を知らせたくないという想いが増えた。
けど、同時に子供は『それらを知っている』という事もわかっている。
それが子供の好奇心であり、成長であり、止められないものだと思うから。
それでも、大人として『数年待てば、誰も止めないから。今は見ないで』と言いたい。
そんな風に思っていたところで、ツイッターで「成人向け作品を書いていたが、それを未成年が読んでいた事にショックを受けて、筆を折った」というのを見かけた。
私はその純粋な作者さんの心がすごいと思った。
長くインターネットを使っていると、『成人向け』を平気で見たり読んだり、作品作りに関わったりする未成年者を目にする。
それが悪い事という意識すらなく、堂々と年齢を出しR18作品を作りましたという子供がいる。
私も最初はショックだった。子供が大人向けの作品に簡単に関わろうとする。彼らにとっては『何故それがダメなのか』はどうでもよく『面白そうだから』そうしたいのである。
でも、そこで私がとったのは「それは、ダメです」と注意する事だった。もちろん無関係な人に注意をする事はないが、少し話したとか、私の作品に関わってくれたというような子供に対しては注意をする。
わかってくれなくていい。煙たがられていい。それでも『ダメ』だと言いたい。
まずは人権を学び、身体の仕組みを覚えて、正しい知識を得て、その上で作品作りに携わって欲しい。
とまぁ。大人だってそんな事はしてないし、『年齢を満たしたから』作品を作っているだけだろうけど。
人を踏みつけにするのはダメ。だから、『人を踏みつけない』暴力作品にしているつもりだけれども、子供が読めばそれはただの暴力でしかない。
私の物語は主人公が何を守ろうとしているのかを読み取ってくれる大人に読んで欲しいな。
と思いながら、R18のサイトに投稿するのです。
ネタがないので、自分語りの記事。