ノベルピアを使ってみた3で日本語についてのあれこれも書こうとしたら、文字数が増えすぎた。そして、ノベルピアというより言語の違いのような気がする。
※韓国語情報はネットで軽く検索しただけなので、間違っていたらごめんなさい。
*一話、三千文字以上
ノベルピアの『コンテスト』や『換金要件』にある一話三千文字は厳しい。しかし、この三千文字というのは韓国サイトも同じようなので、それに合わせているのかと思う。
ハングル文字はどのような成り立ちなのかと思って、ざっと調べるとアルファベットのような『表音文字』のようだ。つまり、一つの文字で音が決まっている。
日本語では、『ひらがな』『カタカナ』が表音文字にあたる。文字で音が決まっている。だが、日本語はそこに『漢字』が混ざる。漢字は表語文字と言い、文字に意味があるが音はその都度変わる。
つまり、韓国語の三千文字は音を追い意味を理解するのに対して、日本語の三千文字は音を探り、意味を理解する事が求められる。漢字は一文字に意味があるが組み合わせで意味が変わるからである。
三千文字とあっても、音としてはそれ以上でさらに漢字が読み解きを複雑にする日本語。
と考えると、韓国語と同じく日本語を三千文字とするのは酷である。
*空白は除く
さらにもう一つ、『空白を除く』という注意書きが気になった。
韓国語が元だからこそ、『空白は除く』となっているのだろうと思う。調べると、韓国語では『分かち書き』といって文節ごとに空白を入れるらしい。
『ノベルピアから考える韓国語と日本語の違い』を例にすると
『ノベルピアから/ 考える/ 韓国語と/ 日本語の/ 違い』という感じだろうか。
(分かりやすく空白前に/を入れてます)
日本語では空白は使わない。句読点で句切りを作り読みやすくするからだ。さらに、ひらがなカタカナ漢字と三つの文字が混ざるため、空白がなくても読めてしまうからだ。
日本語は『字下げ』といって、段落ごとの最初には空白を入れる。しかし、それほど膨大な数にはならないはずだと思う。
という感じで、注意書きを見ても『日本語の理解さえない』ような気がする。
日本語への理解がない小説投稿サイトが、日本で続けられるとは思えないのだが……。
いきなりサイト消滅で作品が消える阿鼻叫喚の日が来ないように祈っている。
さらに日本語あれこれ。
*義務教育期間中に習う漢字は約二千文字程度
義務教育期間中に習う漢字は約二千字らしい。だが、漢字の数はそれ以上ある。
つまり、義務教育で習わない漢字が多々あると言う事である。中には『読めるが書けない』という漢字も多々ある。『薔薇』なんてものはその最たるものではないかと思う。キーボードを打ってる分には書けなくても苦ではないが、『同音異句』の漢字には苦しめられる。さらに意味が近い漢字は誤字をしやすい。
『計る』『図る』『測る』『量る』
これらはすべて『はかる』と読み小学生で習う漢字だが……未だに意味を確認しないと使えない。なぜなら、『時間を計る』『長さを測る』『工夫を図る』『重さを量る』と、「何をはかるか」で漢字が違ってくるからだ。『意図を量る』など特殊な例は特に分からなくなる。
さらには、どちらでもよいと思える漢字もある。
私がよく迷うのは『わかる』という漢字。これも『解る』『分かる』『判る』と三種類あるが、明確に使用法が分かれているわけではないようだった。こうなると、どれを使うかは作者の気分しだいである。さらには漢字にせずにひらがなで『わかる』と書いてもいい。
日本語にはまず『どの漢字にするか』という選択肢があり、さらにそこから『ひらがな』という選択肢も入り込む。読めなさそうな漢字にはルビを振るかどうかという選択肢も入る。
漢字があるために『意味』を文字で伝える事が出来るが、同時に様々な悩みも生まれる。
*ひらがなとカタカナ
漢字をひらがなで書くと書いたが、漢字をカタカナにする事はまずない。
理由はカタカナは外国語をイメージさせるからだ。実際に外国語の発音を書く時はほぼカタカナだろう。
ひらがなとカタカナは五十音の表音文字だが、その使用法やイメージははっきりとしている。
「マリア」と書けば海外の人の名前のイメージになり、「まりあ」と書けば日本人の名前のイメージになる。
カタカナは外来語由来だと思いながら使うが、意外と『日本人の聞き間違え』という事もあり日本固有の名詞になっているものもある。『トランプ』などがそれだろうか。
『トランプ』は元々、切り札の意味だったらしいが、日本では『カード』を指す言葉になっている。海外由来の言葉であることには違いないが、意味は海外では通じない言葉になっている。
台詞でもカタカナは海外をイメージさせる。
「こんにちは」と書けば日本人の……小説ならばその世界観の中の主要国での言葉だと思うのに対して、「コンニチハ」と書けば、海外の人の言葉になる。
カタカナで書くだけで、説明を省く事が出来てしまう。
それでも作者の気分で『カタカナ』という部分もあるので、一概には言えないかもしれないが、一般的なイメージは『カタカナ=海外』のイメージである。
※「ー」と「っ」
さて、私も忘れてしまったので調べ直した『ー』の名前。
長音というのですね。
この『-』は基本的にはカタカナにしか使わないようです。ひらがなには『母音』で長音を表すと言うルールがあるようです。
「おかあさん」などがそれですね。普通は「ケーキ」などのカタカナ語で使います。
小説の場合は「あー」など、台詞などで見かけますが原則があれば例外があるわけで……小説の使用法などは例外なのかなと。
『っ』は促音と言うようです。
なぜこんな事を書いているかと言えば、少し前に『海外の人は「っ」の音を発音できない』と見かけたからです。
日本人が『R』と『L』の発音が分からなかったり、苦心したりするのに対して、海外(恐らく英語圏?)の人は「っ」が聞き取れず発音も難しいと。
「とっとととっといて」
というような例文が出てましたが……これ、日本人でも読みにくいです。区切ります。
『とっとと とっといて』
日本人でも聞き取りにくそうですね。でも、聞き取れますし意味もある程度理解はできます。
*日本語は習得が難しい
日本にいて日本語を産まれた時から使っていると、こんなものだと思いますが、世界から見ると日本語は習得が難しい言語の一つのようです。
何せ文字が『ひらがな』『カタカナ』『漢字』と三種類もある。さらに漢字は義務教育で全て習得できないくらい数が多い。
さらに『ローマ字』も入ってくる。ローマ字はアルファベットを日本語五十音に当てはめているもので、英語ではない。海外の人から見ると、どんなふうに見えるのか疑問である。
フランスに行った時にざっくりと駅名が読めた時は感激してしまった。フランス語と英語は違うが文字が似ているのである程度読み取れる。すべて一致ではないが、英語が苦手でも『ローマ字が読める』だけでも地図と駅名を一致させることが出来る。
と同時に、ヨーロッパ圏の文字や言葉はそれほど大きな違いがないようだと理解した。……ざっくりとした認識なので違うかもしれないが。日本語と英語ほどの違いはないような。
逆に言えば、日本語は独特すぎて英語圏の人からは習得が難しいと言うのも理解できる。
日本人でさえ、『読めない漢字』が存在する日本語はかなり独特の言語だと言えると思う。
ついでに私は『雉』という漢字を判らないと言われ、ルビを振るべきだろうかと悩んだのです。
田舎なので雉は家の外で啼いているんだけどな……。雉……桃太郎に出てくるのに、難読漢字だなんて。
*文法を調べる
韓国語の文化がどのようなものかは知らないが、インターネットのお陰で検索すれば簡単な事は出てくる。
という事で、ざっくりと韓国語の文法を調べると日本語とほぼ同じらしい。文法が違わないならば、文字と単語を理解すればある程度は理解できる言語のようだ。私にはこれ以上の気力がないので、しないけれど。
と、ここまで韓国語をざっくりと調べてみて楽しかったのです。
小説投稿サイト ノベルピアを使ってみた1
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ノベルピアから考える韓国語と日本語の違い