こういうのはあまり意味がないのですが、気が向いたので書いてみます。
小説投稿サイトでは、どのような表現がレイティング必須であるかが規約・ガイドラインなどに書いてあることが多いです。
2025/09/25時点で確認してみた結果をまとめてみます。変更される可能性もあるので、投稿時は各自で確認してください。
確認してみたサイトは
・エブリスタ
・アルファポリス
・カクヨム、ノベルアップ+
・小説家になろう
・NOVEL DAYS
・ステキブンゲイ
の7つ……カクヨムとノベルアップはほぼ同じ文面なので6つかな。
・エブリスタ
問題としているのは『性表現』。性表現が大半を占める作品は投稿禁止。また、R18作品(過激表現)は、ログインなしでも年齢確認後に閲覧可能。
残虐・暴力表現についてはレイティング(過激表現)をつければOK。また、性表現以外でも一般的な禁止事項の項目はある。
『描写の緻密さや文章量等、複数の要素から確認しております』と、一応、作品非公開になる条件のようなものは書かれている。
――エブリスタはなぜか性表現だけは厳しいルールが敷かれているサイト。R15の区分については明記はない。しかしタグとしてR15は存在している。書き手側のセルフレイティングの文化なのかなと思っている。パソコンからの閲覧なので、見辛いのがネック。
・アルファポリス
15歳未満と18歳未満に対する不適切な表現の区分がある。R18とR15の明記がされている。描写についての禁止事項ではなく、R15は作品の五分の一以下の描写ならばOK、18歳未満の性行為描写の禁止。R18については出版ルールに合わせたものになっている。
――ルールはかなり緩い。これで児童書や絵本のジャンルがあるのだから、悪夢でしかない。R18(性描写あり作品)の隣りにある児童書作品……。本屋の棚では見ることが出来ない作品の並びがこのサイトでは当たり前に見ることが出来る。サイトもごちゃごちゃしてるので、もしかしたらサイトで読むという事を想定していないのかもしれない。
・カクヨム、ノベルアップ+
『レイティング設定(性描写アリ・暴力・残虐描写アリ)の基準は"R15"相当とします。』となっている。しかし、その基準がどんなものなのかは書かれていない。官能小説は禁止。
また『未成年の飲酒喫煙』など法令違反シーンがある場合は『違法行為の推奨はしていない』という注意書きが必要。
――閲覧者のためのレイティングです。トップページの作品紹介ではレイティング表示が一切見えません。……以前のノベルアップではトップページの作品紹介でもマークが見えてたと思う。ノベカクヨムは気持悪くてトップページを開くの嫌になったから覚えてない。
・小説家になろう
R15とR18の区分あり。基準が他のサイトよりも詳しく書いてある。また、『R18描写については一般書籍や漫画とは異なる判断を行っております。』と書籍ルールとは違う事が明記されている。
――他のサイトよりも丁寧な説明になっている。……それだけ問い合わせも多いからなのかもしれない。また、『15歳未満』や『18歳未満』の子どもたちへの『刺激の強い表現』や『誤解をさせるもの』など、閲覧者に子供がいる想定で注意書きがなされているのも印象的。なのに、こちらもR15の表示はトップページからは見えない。R18作品は別サイトとしてゾーニングされている。
・NOVEL DAYS、ステキブンゲイ
どちらも、区分なし。
『NOVEL DAYSはクリエイターおよび表現の自由を尊重します。ただし投稿された作品はゾーニングされることなく世界に公開されるため、ガイドラインをお読みのうえ、各自のご判断で投稿してください。』
ガイドラインにて、R18描写を禁止するような文面を入れている。
ステキブンゲイ『現時点ではタグ付けのルールは設定しておらず、作者様に一任しております。そのため、R-15等のタグも作者様の判断で問題ありません。』
ステキブンゲイは暴力表現、性表現のどちらも規制していないけれど、それを主とするような作品などは連絡がいくと書いてある。
――どちらも区分の明記はしていない。けれど、暗に警告文があるのと、置いてある作品から察するとR18作品を置く作者は少ないと思われる。NOVEL DAYSは初期から眺めてたけど、徐々に文章が強めに変わっている。でも、区分はしない。作者が決めろのスタンスが変わらないので、好き。ある意味大人なサイトだなと思う。
上記の7つのサイトにはなかったけれど、『R12』という区分を付けている個人ホームページの作品もある。
小学生が一人でインターネット閲覧をするのかという疑問はあったけど、三千文字程度の作品ならば小学生でも軽く読むことはあるのかなと思うので、気になる人はつけてもいいのかもしれない。
上記は『性的描写』『暴力・残虐表現』を主に見てきたけれど、各サイトではそれ以外の細かい制限はあるので気になる人は確認してください。『性的』と『暴力・残虐』が目立ちやすいので取り上げてるだけです。
ここでも書いておきますが、『未成年者に不適切な表現』をみせることは『児童虐待』です。
閲覧者への配慮ではなくて、『未成年者に適切かどうか』が問題の焦点なのでその視点で書かれている『小説家になろう』は良心的だなと思うのです。
《《創作小説ゾーニング目次》》
